情況

ボランティア=義勇兵、である

ボランティア、なんて呼ぶから心得違いも出る。かつては「義勇兵」と訳されていました。「義」に勇む。いい表現じゃないですか。こういう翻訳を可能にした明治時代の日本人ってのは、まっとうな国際感覚してたんだなあ、と思います。 義勇兵なんだからそりゃ危な…

不自由な「学校」の復活を

野良学者暮らし十年の後、大学に「復員」して一年が過ぎました。ああ、学校って、こういうものだったよなあ、と改めて自分の中の記憶を呼び起こしながら、眼前の現実に向かい合っています。 どうですかいまどきの学生は、などと尋ねられることもあります。通り…

同業他社の不行跡から

● 同業他社というのは、常に微妙な関係である。まして、業界自体が先細りが見えているとなるとなおのこと。舳先と船底と、それぞれ持ち場居場所は異なれど、いずれ沈みかかって傾き始めた船に乗り合わせているのは同じ。どこから水が入るか、どちらに傾くの…

グルジア大変

ペテ…あ、いや、ペキンオリンピック報道のから騒ぎにかき消されてほとんど表に出てないようですが、グルジアがえらいことになっているようです。ロシアとほぼ戦争状態とか。何もその道のプロでなくても、いまどきの情報環境を介して伝わってくる断片からだけ…

「論壇」の来歴

前略、姜尚中先生。この春、大阪に設立される国際コリア学園とやらの理事長就任を断念されたそうで。さすがは東京大学教授、われら凡人と全く異なる品性の高さを遍く天下に知らしめるご英断、と不肖大月、匹夫ながら感服いたしました。 しょせんは俗物の嫉妬…

萩本欽一の「戦後」、そして偽善

● 24時間テレビ、という偽善がある。日本テレビが勧進元となって毎年、夏場に臆面もなく繰り広げられる、いまや威風堂々、眼のそむけようすらないくらいの偽善である。 初手から偽善だった、とは言わない。善意が年月を経るうちに、そこに取り巻いた名もない…

それでもやっぱり「シナ」で

編集部からお達しが。「シナ」と表記することの理由を説明してください、だそうで。どうやら読者の一部から、なぜこの人はわざわざ「シナ」と表記するの? といった違和感が表明されたんでしょうが、ごくろうさまです。 まず、しちめんどくさい理屈と文脈抜…

元気な共産党 ♬

共産党がこのところ、ミョーに元気のようで。また、それなりに理由もあるようで。 まず、『蟹工船』がにわかに売れ出しているらしいこと。言わずと知れた「プロレタリア文学」の古典。教科書その他で、ああ、名前くらいは、という方も多いかと。その古色蒼然…

「無防備都市」を見ちゃった

まさに日中友好、であります。いや、先月の北京五輪は聖リレー火をめぐる「4.26長野善光寺決戦」のことなんですが。 だって、日本人とシナ人が面と向かって集団同士であれだけ罵り合ったというのは、少なくとも戦後このかた、ほとんどなかったんじゃないです…

右も左も俗物ばっか

サヨク嫌い、と言われます。なんの、実はあたしゃ、ウヨクやホシュも大嫌いだったりする。だもんで、あいつはわけわからん、と四方八方から言われるんですが。 単純明快、その「嫌い」の根拠は、思想や信条のはるか以前、ものを考えようとする人間としての生…

九条教、というカルト

キュージョーキュージョー、と連呼するさまは九官鳥、ならぬ九条教。最近の「護憲派」のありさまです。憲法九条があったから戦後日本は平和でいられたんだ、てなところまでステージがあがっちゃって立派なカルト。ムカついたりあきれたりを通り越し、うわあ…

鎖国のススメ、再度

ちょうど一年たったんでもう一度。でも、もうひとりごとくらいにゃおさめてられないんで、はっきり声に出しておおっぴらに。 ああ、ほんとに心底、鎖国してえ。半島とその向こうのあの無駄にでかい国限定でいいから。 かの冷凍毒入りギョウザ事件、ますます…

ファシズム「上等」(改)

*1 未来は選択できる――かつてそう言った碩学がいた。過去は一過性でとりかえしはつかずとも、未来をどうするかは選べる。民主主義ってのも、もとはそのための仕組み、だったはずで、だからこそ「みんなで」「話し合って」選ぼう、というのがタテマエだった、…

前略、姜尚中先生(笑)

*1 *2 前略、姜尚中先生。この春、大阪に設立される国際コリア学園とやらの理事長就任を断念されたそうで。さすがは東京大学教授、われら凡人と全く異なる品性の高さを遍く天下に知らしめるご英断、と不肖ワタクシ、匹夫ながら感服いたしました。 しょせんは…

「ファシズム」上等

*1未来は選択できる――かつてそう言った碩学がいた。過去は一過性でも、未来をどうするかは選べる。確か、議会制民主主義ってのも、もとはそのための仕組み、だったはずだ。 公務員に対する嫌悪感は広まっている。無理もない。社会保険庁の問題は言うにおよば…

「売国」の現在形

日本に永住する外国人にも選挙権を与えよう、という動きがまたぞろ盛んに。このたびは議員連盟までできて、すでにあちこち運動中。 いや、いきなり選挙権と言わずとも、すでにシナからの観光客のビザ取得条件の緩和も決定。国内のちょっと大きなショッピング…

「売国」の現在形

日本に永住する外国人にも選挙権を与えよう、という動きがまたぞろ盛んに。このたびは議員連盟までできて、すでにあちこち運動中。 いや、いきなり選挙権と言わずとも、すでにシナからの観光客のビザ取得条件の緩和も決定。国内のちょっと大きなショッピング…

「革命」のゆくへ

もうそろそろ辞書から削除される頃かも知れない。「革命」という言葉だ。 少なくとも、日常会話ではもちろん、活字の紙面でもまずお目にかからなくなった。言葉は時代と共に移り変わる。「革命」もまた、すでに歴史的役割を終えた言葉、ということなのかも知…

カネの問題ではない??

「カネの問題ではない」 そう言い放ってたそうです。例の薬害肝炎訴訟、原告団代表が。 本気で言ってるのだとしたらキチガイです。そんなもの、カネの問題、に決まっているだろうに。 カネじゃないならなんなんでしょ。キモチ、や、誠意、ですか? でもそん…

シナはほんとに大丈夫?

しかし、ほんとうにシナは大丈夫なのでしょうか? いや、できればとっとと分裂、崩壊でもしてもらった方がよほどすっきりする、というのがホンネだったりするんですが、それはともかく。 こういう問いを投げかけるとよく返ってくるのが、シナは今後、経済的…

08年はどんな年に?

いろいろな領域で「煮崩れ」が起こり始めているのが、よりいっそうわかりやすくなるんでしょうね。もとの形が何だったのかわからなくなる。大根だったのかかぼちゃだったのか、輪郭が崩れて中身もぐずぐずになり、煮汁と一緒に溶け合わされてしまう、そんな…

小林よしのり、という自意識

● 小林よしのり、の現状の「恥ずかしさ」について述べる。 異能の“プロ”としての漫画家から、ただの凡庸な十把ひとからげの言論人として「上へ向って堕落した」現状のことであり、その立ち位置から「反米」を弄して思想/言論沙汰に明け暮れるようになった経…

文科系の奈落

いまさら言うのも気が引けるくらい当たり前の認識になりつつあるけれども、昨今、文科系は、ほんとにグダグダ。何の信頼も得られないものになっている。とりわけ「批評」「評論」系の言説が顕著。コメンテーター以上の敬意はまず払われなくなっている。 自業…

「ブスかわ」の謎

「ブスかわいい」と呼ぶんだそうな。青木さやかに森三中にハリセンボン、いずれそのへんの、主にお笑い系な最近の「十人並み」ご面相女性タレントたちのこと、である。 「エロかわいい」というのもすでに周知。倖田來未とかエビちゃんとかそのテをさすらしい…

いまだに「サヨク脳」の不気味

「サヨク脳」というもの言いがある。いまどきテンプレ並みの「サヨク」的もの言いと身振りとで、何かもの申して世渡りしている、主にマスコミ文化人や評論家の類を評するもの、らしい。 いずれネット界隈から発したもの言いだから、気分次第で意味は千変万化…

役人官僚の責任のとり方、とは?

素朴にわかりません。役人官僚に失敗の責任をきちんととらせるためには、はてさて、いったいどのような方法が具体的にあるのでしょうか。 社会保険庁のていたらくは言うに及ばず、郵政関連での総務省、偽装マンションがらみの国土省、輸入農作物での農水省、…

「保守」「憂国」オワタ

参院選終了で政局も一段落のようですが、時局ネタとは別にちと気になっていることをひとつ。 え〜と、ここにきて政治やマスコミ含めて、いわゆる「保守」「憂国」というモードがひとめぐりしていよいよ賞味期限が切れてきたらしい、ということなんですが。 …

「二面性」の向こう側

猛暑である。暑ければ暑いほど、「敗戦」の記憶の輪郭も鮮明になる。敗戦、猛暑、そして甲子園、夏休みに蝉しぐれ、そして入道雲……われら日本人にとっての「夏」のイメージは歴史の中、このようにすでに「定型」化してきている。そんな「定型」と寄り添いなが…

「親方日の丸」再び

「親方日の丸」というもの言いがあります。戦前、昭和に入ってから広まったものらしい。さらにすさむと「世の中は星に碇に闇に顔」になっていったわけですが、どうやら昨今、そんな「親方日の丸」気分がまた蔓延しているようです。税金であれ補助金であれ、…

ああ、鎖国してえ

国内に棲む外国人が増えて、治安が微妙に悪くなってきたかも、と感じる気分があります。そりゃ日本人も最近はすさんできてるけど、でも、ガイジンはまた格別。ニュース見てても事件は多いし、乱暴で気性も激しくて、嫁にもらってもカネめあて、留学生も名ば…