世相

ギョウザをつくろう

例のシナ産「毒汚染ギョウザ」の一件、昨年来、こういう「食」がらみのスキャンダル続きでうんざりですが、それほどまでにできあいの冷凍食品がわれらの食卓に不可欠のものになっていることを裏返しに証明してもいるような。 思えば、少し前までギョウザなん…

赤岡修次、見参!

*1● アカオカ? 誰だ、それ。 誰もがそう思ったはずだ。JRAは暮れの阪神開催名物、ワールドスーパージョッキーシリーズ。去年2007年のシリーズで、たったひとつの地方騎手枠で選出された彼、赤岡修次。JRAの普通のファンはもちろん、多少は地方競…

「恵方巻き」考

コンビニやスーパーの店頭に、太巻きが大きな顔をして並ぶ季節です。「恵方巻」てな名前がつけられていて、一昨年あたりからは事前に予約までとるようになって、何やらクリスマスケーキ並みの扱いに、プラスチック容器の中の太巻きもどこか面映ゆげなたたず…

「昭和レトロ」の深層心理

「昭和レトロ」が地味にブームのようです。前作がヒットした映画『三丁目の夕日』のシリーズ第二弾も好調のようですし、誰もが「あの頃」に焦点を合わせる昨今。 単に「懐かしむ」という意味だけでもない。当時をリアルタイムに体験していた、今やすでに老境…

「都市伝説」の逆襲

ああ、今のニッポンの情報環境だと「都市伝説」はこういう具合に裏打ちされて再活性化してゆくのか、と改めて興味深く眺めています。例の食物「偽装」疑惑の連鎖です。 ハンバーガーのパティは実はネコの肉で……といった、証拠はないけどもしかしたらそうかも…

さらに「ハケン」について(改稿)

*1 先日書いた「ハケン」にまつわって、もう少し。 今の「ハケン」の制度が不条理なのは言うまでもない。まずあの異常な「搾取」の仕組みをどうにかしないと、「働く」ことの意味からして世間の信頼を失い、腐ってゆきます。 ただ、そんな政策的な話とは別に…

さらに「ハケン」について

先日書いた「ハケン」にまつわって、もう少し。 今の「ハケン」がかつての口入れ屋に集まる人たちと違うとしたら、働く側が「個人」の「自由」を価値にしていることでしょう。確かにそれは「自由」ではあります。かつての日雇い土工や渡り職人と同じような意…

「ハケン」の来歴

「ハケン」と呼ばれてテレビドラマの題材にまでなっている派遣社員。でも、それを束ねる人材派遣業者、って昔からあるんですよね。口入屋とか桂庵とか言ってましたが。 女中……あ、いや、今は家政婦さんって言わなきゃならないんでしょうが、要するにお屋敷や…

食物「偽装」疑惑の背景

さて、次はどこがやり玉にあげられるのでしょうか。食物がらみの「偽装疑惑」がじゅずつなぎの件、です。 主として「○○産」の産地偽造に「賞味期限」の改竄、といった罪状ですが、思えばあの不二家なんか序の口だったわけで、北海道の白い恋人にミートホープ…

2008年はこんな年に

*1 いろいろな領域で「煮崩れ」が起こり始めているのが、よりいっそうわかりやすくなるんでしょうね。もとの形が何だったのかわからなくなる。大根だったのかかぼちゃだったのか、輪郭が崩れて中身もぐずぐずになり、煮汁と一緒に溶け合わされてしまう、そん…

ココロのモンダイ

あっちでもこっちでも「ココロのモンダイ」ですか、そうですか。 安倍総理以下、横綱朝青龍、「かわいがり」の元時津風親方に沢尻エリカ、そしてついにあのボクシングの亀田一家まで、同じその手口を繰り出すようになったようで。 われらニッポン人が自分の…

小林よしのり、という自意識

● 小林よしのり、の現状の「恥ずかしさ」について述べる。 異能の“プロ”としての漫画家から、ただの凡庸な十把ひとからげの言論人として「上へ向って堕落した」現状のことであり、その立ち位置から「反米」を弄して思想/言論沙汰に明け暮れるようになった経…

競馬場の「常民」、のこと

日本の「地方」に骨がらみになった「他力本願」のすさまじさを、あたしは地方の競馬場をのぞき窓にして見てきました。 それは日本の庶民、「戦後」という時代の中で醸成されてきた日本という国の国民たちのある最大公約数が、どのような気分、どのような意識…

遠い「日本」、のこと

盆踊り、らしい。質の良くない、いまどきもうあまりなくなったかも知れないようなラウドスピーカーから、笛と甲高いつくりものらしい子どもの声によって主旋律が構成された音楽が、繰り返しループで流されている。夏の黄昏どき。湿気が地表近くによどんでい…

チャイナフリー(笑)

中国産の原料素材を使ってない食い物に、チャイナフリーシール、というのが貼られるようになったそうで。あ、もちろんニッポンじゃない、かの国アメリカのことですが。 連日のようにシナのその手のニュースが飛び込んでくる昨今。まあ、表のメディアじゃいろ…

ニッポンのゴージャス――「聖地」TDL②

● 現代ニッポンの高度資本主義が世紀末にたどりついた果てに忽然と出現させてしまった最大最強の「聖地」のひとつ、東京ディズニーランド、俗にTDLをあっぱれ経営しているオリエンタルランドとは、もとはと言えば、三井不動産と京成電鉄が中心になってこ…

浦安、そして船橋――「聖地」TDL①

● 東京駅の新幹線ホームで、あるいは羽田の出発ロビーで、はたまた山手線の雑踏の中で、あのでっかい耳のついたミッキーマウスの帽子をかぶるニッポンのコドモを見るのは哀しい。 いまどき学生服やセーラー服を着た学校の、ということは当然それだけイナカの…

ああ、鎖国してえ

国内に棲む外国人が増えて、治安が微妙に悪くなってきたかも、と感じる気分があります。そりゃ日本人も最近はすさんできてるけど、でも、ガイジンはまた格別。ニュース見てても事件は多いし、乱暴で気性も激しくて、嫁にもらってもカネめあて、留学生も名ば…

ゐなか、の、じけん、再び――幡ヶ谷 妹バラバラ殺人事件

――現代の個人はめいめい勝手次第の、生存を巧んで居るつもりで居るか知らぬが、流行や感染以上に昔からの隠れた力に、実はまだ斯うして折々は引回されて居るのである。 柳田國男「妹の力」 ――あたし男だったらよかったわ/力ずくで男のおもうままにならずに…

さらにクリスマス、えらいことに

クリスマスがまた一段とえらいことになっているようです。昨年、この欄で普通の民家の軒先やベランダに近年、自前のイルミネーションが流行っていることについて触れました。*1それから一年、その満艦飾が各地にさらに蔓延、地域によっては街ぐるみで派手な…

ばんえい競馬と巨乳の関係

*1 山田まりや、小池栄子、MEGUMIら巨乳タレントをたくさん世に送り出し、「巨乳」というもの言いを世間に広めた張本人、イエローキャブの名物社長だった野田義治氏。現在はイエローキャブから離れ、新たにサンズというプロダクションを経営しているが…

ギョーカイ化する霞ヶ関

タウンミーティングの「やらせ」問題、例によって野党とメディアの複合戦線で尾を曳いています。 文部科学省ってのは霞ヶ関的にもいまひとつパッとしない役所のようで、特に最近は少子化の影響もあって本来の学校関係の仕切りがどんどん衰退、ならば生涯教育…

細野&モナ騒動、ミンスバカは不滅です!

ほうら、言わんこっちゃない。あたしの予言した通りになっちゃった。 民主党は細野豪志議員と、売国民放TBS『ニュース23』の自称「キャスター」(笑)山本モナ@白人あいのこまんこの「不倫」騒動であります。 この夏前、洋泉社から出したムック『民主…

「自己責任」の横断歩道

これは首都圏だけのことかも知れないので、そのへんあらかじめお断りしておくのだが、最近、信号無視の歩行者が目につく。横断歩道を渡る時、赤信号でもクルマの流れが途切れていると、左右を見渡しスタスタスタ。時には横断歩道でない場所でも、まさに「自…

こいじゅみ、の捨て身

Love me tender ひとつで大騒ぎ、です。訪米中の小泉首相が、ブッシュ大統領との共同記者会見の最後に一発かました、あのジョークをめぐって、ですが。 ああ、なんて恥ずかしい、ヘタな英語で媚び売って、親米ポチの本性を現わしやがった、まわりは失笑して…

銀行が憎い

銀行のそのまた銀行、銀行の親玉とも言うべき日銀の福井総裁が、今度は渦中の村上ファンドに投資していたのが発覚した。手続き上は問題がない、日銀総裁がカネ儲けしてどこが悪い、と擁護論まで出ているが、でも、それって他でもない、あのほりえもんや村上…

「女帝」問題の陥穽

皇室の「女帝」問題について、ひとこと述べておく。 ご懐妊と期を一にしながらにわかに議論のテーマになってきた問題だが、なにせ「国民の象徴」として「戦後」を生きてきた皇室のこと、国民感情からすれば「オンナの天皇だって、もう別にいいよね。だって、…

銀行憎い(第一稿)

銀行のそのまた銀行、銀行の親玉とも言うべき日銀の福井総裁が、今度は渦中の村上ファンドに投資していたのが発覚した。手続き上は問題がない、日銀総裁がカネ儲けしてどこが悪い、と擁護論まで出ているが、でも、それって他でもない、あのほりえもんや村上…

「外資」ってやっぱり……

やっぱり「外資」って……という気分が、改めて静かに浸透しているようです。 シンドラー社エレベーターでの高校生死亡事件。一部では「シンドラーのリフト」と揶揄されてますが、いきなり「うちは悪くない」と言わんばかりな初動での対応のまずさもさることな…

永田町 バカ全開中

*1 いや、だからね、やっぱりことはもう民主党だの自民党だのといったところじゃないわけで。バカはバカ、所属するクラスや担任は異なれど、そのバカの現われ方ってやつはどこでも共通しているわけで。先の民主党を舞台にした偽メール騒動の時も、あたしゃそ…