競馬

ヴィジランティ、二着

ヴィジランティ、荒尾2R、アラブB-2B組 1,300メートル戦に出走。 www2.keiba.go.jp 前開催、一回休んでいたので気になってたんですが、F師から特に連絡もなかったので、特に大事ではないな、とは思ってはいた。律儀に電話があったので事情を尋ねてみたと…

競馬場の「常民」、のこと

日本の「地方」に骨がらみになった「他力本願」のすさまじさを、あたしは地方の競馬場をのぞき窓にして見てきました。 それは日本の庶民、「戦後」という時代の中で醸成されてきた日本という国の国民たちのある最大公約数が、どのような気分、どのような意識…

競馬の敵

参院選も終わりました。六月初めに国会を通過した第二次競馬法改正法案にまつわる、さまざまな「改革」も、いよいよ具体的に動き始めるはずです。戦後半世紀にわたるニッポン競馬の「かたち」がどのように変わってゆくのか、見極めねばならない正念場です。 …

ファイブスプレンダ、近況

W師に電話。ファイブスプレンダ、輸送熱はさがって乗り始めた由。トモの歩様が独特なこと、肉のつき方も寂しいし、背中の感じもゴツゴツしている、と感想を。それでも高知で9勝、通算で11勝もしているんだから何かいいところがあるんだろうね、とも。1…

 近藤利一の野望

懸案の「外国人馬主」がついに認可された。ダーレージャパンファーム(DJF)の勝負服の馬が、地方競馬(南関東)だけでなくついにJRAのターフを駆けることになった。賛否両論あれど、日本競馬の将来に関わるビッグニュースには違いない。 その認可直後…

草ばん馬の愉快

ばんえい競馬、頑張ってるようです。全体の売り上げはともかく、ネットや携帯での売り上げ比率は伸びているようですし、入場人員は間違いなく増えている。これまでは地元に住んでいてもおそらく競馬場に足向けることのなかったような若いカップルやおばさん…

草ばん馬@鹿追町

鹿追町の草ばん馬に行ってきました。帯広の西北あたり、日勝峠を下りて清水からまっすぐ走って約十キロってところですか。そこの瓜幕というところにある、鹿追ライディングファームが会場でした。 道東の草ばん馬は中標津だの士幌だの別海だの、あちこちで夏…

 「外国人馬主」認可へ

先月六月の国会で第二次改正競馬法案が可決されたのを受けて、これまで遅々として進まぬ印象の強かったニッポン競馬の「構造改革」が、さすがにここに来ていよいよ具体的に動き始めたかな、と思わせるニュースがいくつか飛び込んできました。 まず、ここ何年…

競馬にも社会保険庁が

社会保険庁の問題が、俄然、世間を騒がせています。ご存じの通り、社会保険庁というお役所が何十年にもわたってまともに仕事していなかった、組織が機能していなかった、ということですが、より重要なのは、問題にうすうす気づいていながら自らそれを解決し…

名古屋競馬再生へ向けて

*1 まず、名古屋に限らず、今の地方競馬、ひいてはその地方を底辺とするニッポン競馬全体の構造改革が緊急課題だということ、そのためにこの六月初めに改正競馬法(第二次)が通ったこと、それが今、ニッポン競馬を語る時、最前提となる認識です。 その「改革…

「武豊包囲網」の背景

武豊の成績がパッとしない。今年に入ってまだ55勝、JRAリーディング4位。重賞勝ちが八つ。普通の騎手なら立派な成績だろうが、これが武豊となるとやはりもの足りない。体調不良などもささやかれているが、いったい何が起こっているのか。 「武豊包囲網…

これがフィナーレ、お別れです

「競馬場じゃ人はみんな平等なんでして。人が平等になる場所が二つある――一つは競馬場で、もう一つはほとけが眠る土の下。」 ● 小さな競馬場の素敵なところについて、述べる。 まず、馬との距離が近い。目の前を馬が疾走してゆく。トモで蹴上げる砂粒が情け…

競馬ジャーナリズムって、なに?

トラックマンや専門紙勤務でもなく、スポーツ紙の現場経験もなく、それでも競馬(ほとんど地方ですが)と競馬まわりの仕事の現場を自前でウロウロしてきたことで、見えてきたものを細々と文字にし、書きとめる。肩書き的には「学者」ですし、そのことにそれ…

最後の花道――忘れられたアラブのために

● この国には、忘れられた競馬がある。 忘れられてもうずいぶんになる。十年? そう、ざっとそれくらいには。 ばんえい? 違う。もっときれいさっぱりなかったことに、事実確かにあったことすらもう世間の記憶から忘れられかかっている、そんな競馬だ。 アラ…

控除率を変えよう

いやあ、内田博幸、どえらいことをやらかしましたねえ。 GⅠNHKマイルカップ、18頭立てのブービー17番人気ピンクカメオでの直線一気、差し切り勝ち。馬連、馬単それぞれ3万、8万台、三連複でも120万、三連単にいたってはなんと970万あまりという…

ジョッキーマスターズ、大成功!

だから前々からあれほど言ってたじゃないですが、絶対盛り上がるからやってみな、って。 21日、府中は東京競馬場で行われた13R、ジョッキーマスターズのことです。かつての名騎手たちがかつての勝負服に身を包んで、実際に競馬をやって見せた。かつての…

何のための「国際化」?

さて、いまさらですが、JRAおよびわがニッポンの競馬エスタブリッシュメントの方々に、改めてお尋ねいたします。競馬の「国際化」って、一体何のため、だったんですか? 思えば、ジャパンカップの創設以来二十数年、もう三十年近くにわたって推し進められ…

岩手競馬への「提言」

周知の通り、岩手競馬が年度末になって大騒ぎになりました。 とにかく、地方競馬でもケタ違いの累積三百億になんなんとする赤字をどうするか、岩手県と奥州市、盛岡市で分担するという案を議会が否決、増田知事も「万策尽きた」と吐露して万事休す、だったの…

書評/J・ドレイプ『黒人ダービー騎手の栄光』

Black Maestro: The Epic Life of an American Legend 作者: Joe Drape 出版社/メーカー: William Morrow 発売日: 2006/04/25 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (1件) を見る [rakuten:book:12009941:detail] いい記述だ。翻訳もいい。いや、原…

大井「カク外」問題の本質

懸案の大井の「カク外」導入問題、やはり四月から導入決定という形になったようです。 「カク外」、つまりすでに海外で出走している現役の競走馬、ということです。もともと昨年の暮れに発表されて以降、本紙でも報じられていたように、日高を始めとした全国…

うまやもんにも「再チャレンジ」を

笠松の安藤光彰騎手が、JRAの騎手試験に合格しました。ご存じ、あの「アンカツ」安藤勝巳騎手の兄。今年度初挑戦で一次試験から突破、というのは、園田の赤木、笠松の柴山の両騎手が事実上無理と言われていた一次試験からの合格をやってのけて以来、情け…

「アンミツ」安藤光彰、JRAへ

笠松競馬の安藤光彰騎手が、JRAの騎手試験にめでたく合格しました。先日、編集後記でちみっと触れましたが。 すでに押しも押されもしないJRAの花形騎手になった「アンカツ」安藤勝巳騎手の兄貴。ついでに言えば、あたしと同学年、昭和34年は一月生まれ…

「国際化」の待ったなし

*1 暮れににわかに勃発した、大井の「カク外」導入問題、日を追うにつれて大きな反響というか、反発を呼んでいるようです。 まず、当の大井の主催者側自体、生産者団体がこうまで強硬に反対を表明してくるとは思ってなかったフシがあります。南関東四場の他…

競馬場のつぶし方、教えます

*1 さて今日は、行くも地獄、退くも地獄の現状で、競馬を廃止したくても見舞金(すでに補償金にあらず)その他、後始末のすったもんだを考えるととても手が出せず、と言って、このまま頑張ってみたところで劇的な一発逆転はもう期待できない状況で、ああ、何…

とにかく場外をつくろう

馬券が売れなければ競馬は成り立ちません。いまさら改めて言うまでもない、当たり前のことです。ですが、その当たり前のことを、少なくとも地方競馬に関しては、現場の厩舎関係者はもちろん、肝心かなめの主催者さえもがこの期に及んでまだ、あまり身にしみ…

外厩のはなし

「外厩」という耳慣れない言葉に、ここ何年か、触れる機会が増えていることと思います。 新聞や雑誌などでおおっぴらに言われるようになったのは、あのコスモバルクが活躍するようになった頃からでしょうか。地方競馬のホッカイドウ競馬所属のまま、認定競走…

もっともっと騎手の交流を

年が明けました。今年は懸案の競馬法改正を控えて、ニッポン競馬の次なる半世紀を見通すべき正念場。表のメディア、日々開催を追いかけるのに忙しい競馬ジャーナリズムの眼の届かない現場を重点的に、歩く速度と身の丈の眼の高さでできる限り書きとめ続けた…

ソフトバンク、帯広に参上

ばんえい競馬の経営参画が決定したソフトバンク、さっそく帯広競馬場に乗り込んできました。 とりあえず、場内に携帯電話の申し込みブースやら展示コーナーやらを設けて、その他よろしきところに「SOFTBANK」のロゴ入りビルボードをしつらえ、白いジャンパー…

「地方競馬改革」のための、今がラスト・チャンス

*11. 競馬議連の活動 私が幹事長を仰せつかっている競馬議連は、平成14年12月に地方競馬立て直しを主な目的にして、青木幹雄幹事長のもと、橋本聖子議員らとともに立ち上げたものです。その背景には、地方競馬の売り上げが平成3年度をピークに減少傾向…

ソフトバンクの野望(笑)@地方競馬 

あな珍しや、雷太@サイバッチ大本営、が、ばんえいネタを続けてもいい、なんて言ってるのでもう少し。 帯広市による単独開催を検討、と市議会で市長が示唆して、「廃止」確定と言われていたばんえい競馬、土壇場で持ちこたえられる見通しになったわけですが…